ライトノベルを流し読み?

ライトノベルの新作と女装・TSモノの感想を中心につらつらと書いていくです。

閃光のホワイトアウト (ぽにきゃんBOOKS)/明秀一

 見た目女の子な主人公が電脳世界で女装魔法少女としてバトるお話でした。お話としては意外性はありませんが、手堅くまとまっておりそれなりに楽しめたと思います。ただ、メインヒロインがあんまり魅力不足な感がありそこはいまいちかなと思いました。女装モノとしてもまあ手堅い感じなので読んで損はないかと思います。

超潜航学園デルファータ (集英社スーパーダッシュ文庫)/餅月望

 海底学園都市で主人公と幼馴染のロリヒロインがランク戦に挑みつつ、外敵を倒すお話でした。世界の設定や水中兵器のギミックはなかなか興味深いと思いましたが、お話自体はヒロインがロリであること以外にこれといった目新しさは無く、バトルシーンもちょっと盛り上がりに欠けるかなと思いました。なお、ラブについては幼馴染のロリヒロイン一強なので、今後の恋の鞘当てなどは期待薄な感じです。

超潜航学園デルファータ (集英社スーパーダッシュ文庫)

超潜航学園デルファータ (集英社スーパーダッシュ文庫)

雀―肌上の猛牌 (集英社スーパーダッシュ文庫)/櫂末高彰

 麻雀が法律な女子高で主人公が、双子の姉の代わりに女装して麻雀を打つお話でした。設定も麻雀の描写も結構テキトーで、全体的になかなかやっつけな感じがするお話でしたが、キャラはそれなりに立っており個人的にはそこそこ楽しめたと思います。なお、女装モノとしてはそれなりに要点を抑えており、また、主人公もかわいく描かれていたため、良かったと思います。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (富士見ファンタジア文庫)/羊太郎

 心に傷を持つ主人公が生徒のヒロインたちの頑張りや事件を通して自分を取り戻していくお話でした。お話としてはなかなか手堅いつくりで、キャラもそれなりに立っていたし、ギャグも展開も悪くなかったと思います。ただ、個人的にはこの作品に突き抜けたものをいまいち感じなかったので、そこらへんを次巻以降は期待したいと思います。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (富士見ファンタジア文庫)

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (富士見ファンタジア文庫)

三日間の幸福 (メディアワークス文庫)/三秋縋

 寿命を売った主人公が監視員のヒロインを通して成長するお話でした。お話中盤くらいまでの主人公の駄目っぷりや幼馴染の転落ぶりに随分とSAN値を削られましたが、後半以降はヒロインの交流を通した主人公の成長振りがとてもよく描かれていたと思います。ただ、物語的に仕方ないとはいえ、救われない幼馴染はやはり物悲しいと思いました。

魔女は世界に嫌われる 3 (ガガガ文庫)/小木君人

 主人公とヒロインが望んだ目的は果たされないけど、それを乗り越えて成長するお話でした。若干身内だけの狭いお話になってしまった感は否めず、また、盛り上がりにも欠けたように感じましたが、主人公とヒロインが互いの存在を通して成長していく様は良かったと思います。

魔女は世界に嫌われる 2 (ガガガ文庫)/小木君人

 主人公たちが奴隷商人とバトったり攫われたりするも、その困難に打ち勝つお話でした。今回は若い主人公たちの危うい感じが良く描かれており、お話の起伏もきちんとあって楽しめました。また、敵役が生き残らずにきちんと討伐される様がとてもよかったと思います。

魔女は世界に嫌われる (ガガガ文庫)/小木君人

 あらぬ疑いをかけられた主人公が人間の敵である魔女の城に逃げ延びて、魔女の助けを借り何とか追っ手を撃退するお話でした。大きな物語の起の部分に当たるためか、この巻では全然お話が動いていない感じで個人的には楽しめませんでした。次巻以降どうお話が展開するか期待したいと思います。

魔女は世界に嫌われる (ガガガ文庫)

魔女は世界に嫌われる (ガガガ文庫)

女の子に夢を見てはいけません! (富士見ファンタジア文庫)/恵比須清司

 姉と妹のせいで女の子が苦手な主人公が、メインヒロインの恋を手伝わされるお話でした。お話としての目新しさは無く、なんとなくメインヒロインに惹かれていく様子も正直ありきたりなため、もう少し予想を裏切る展開を入れてくれたらうれしいと思いました。なお、個人的に女の子っぽい容姿の主人公という設定は大好物なので、次巻以降の飛躍に期待したいと思います。

女の子に夢を見てはいけません!  (富士見ファンタジア文庫)

女の子に夢を見てはいけません! (富士見ファンタジア文庫)

神話殺しの虚幻騎士 (角川スニーカー文庫)/八薙玉造

 北欧神話な神を主人公と姉がヒロインと協力しながら斃すお話でした。主人公の軽薄さとは裏腹にお話自体はなかなか重い感じで、食い合わせの悪さを感じたりもしましたが、主人公をはじめそれぞれのキャラも立っており、展開も一筋縄ではいかない感じが良く出ていて、個人的には楽しめたと思います。

神話殺しの虚幻騎士 (角川スニーカー文庫)

神話殺しの虚幻騎士 (角川スニーカー文庫)

クロスワールド・スクランブル (GA文庫)/雪川轍

 魔力の暴走を抑える代償に女の子になってしまった主人公が、こぶしでヒロインたちを守るお話でした。正直なところ文表現に難があり地の文がちょっと読み辛く、また何を語りたいのかがわかり辛いので、お話を楽しむ以前の問題になってしまっているように感じました。また、お話の展開もちょっと荒い感じがして、あまり楽しめなかったと思います。なお、TSモノとしてはおいしい展開はそれほど多くありませんでしたが、主人公が大変かわいらしいわりに、男としての無駄な葛藤を持っているあたりがTSモノのツボを的確に捉えており、なかなかよかったと思います。

クロスワールド・スクランブル (GA文庫)

クロスワールド・スクランブル (GA文庫)

マーシアン・ウォースクール (2) (電撃文庫)/エドワード・スミス

 主人公らが陰謀を跳ね除け、なんとか後ろ盾を得るお話でした。主人公たちが困難を乗り越えがんばる様と敵の大佐のクズっぷりがなかなかよく描かれておりも個人的には楽しめたとおもいます。ただ、ちょっと敵の大佐に都合が良すぎる世界設定は若干フラストレーションが溜まるので、敵の大佐はこの巻で失脚もしくは死亡まで展開して欲しかったと思いました。

マーシアン・ウォースクール (2) (電撃文庫)

マーシアン・ウォースクール (2) (電撃文庫)

マーシアン・ウォースクール (電撃文庫)/エドワード・スミス

 火星の戦地にとばされた主人公が現地の学生兵とともに戦地を行きぬくお話しでした。お話に派手さはありませんが、なかなか手堅く纏められており、キャラも立っており、主人公も中々に頑張りやさんなので個人的には楽しめたと思います。また、ヒロインと主人公やそれを取り巻く仲間たちの関係性もよかったと思います。

マーシアン・ウォースクール (電撃文庫)

マーシアン・ウォースクール (電撃文庫)

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (3) (電撃文庫)/物草純平

 公演ため行ったパリで敵とかち合いバトるお話でした。今巻はコメとシリアスのバランスがよく、またそれぞれのキャラの個性もよく出ており大変楽しめたと思います。なお、読んでて思ったのですが、筆者の語彙の幅がなかなか広く、比喩や文表現が多彩で情景が掴みやすいところも大変よかったと思いました。なお、女装モノとしてはおいしいシーンも展開もほとんどないため、女装モノを期待して読むと多分がっかりすると思いますので注意が必要です。

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (3) (電撃文庫)

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (3) (電撃文庫)

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (2) (電撃文庫)/物草純平

 主人公らが街に流れている噂と事件を解決するお話でした。今巻はお話の展開がなかなかよく、キャラも敵味方双方立っており、楽しめたと思います。なお、女装モノとしては、女装という設定はお話の展開にはなかなか役立っていますが、あくまで展開上の一要素でしかないため、女装そのものを目的に読むと肩透かしを食らうと思いますので注意が必要です。

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (2) (電撃文庫)

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (2) (電撃文庫)