ライトノベルを流し読み?

ライトノベルの新作と女装・TSモノの感想を中心につらつらと書いていくです。

今日からかけもち四天王! ~ネトゲの彼女はボスでした~ (電撃文庫)/高遠豹介

 主人公がネットゲーム内で勇者と魔王に分かれているヒロインズを2アカウントで行ったり来たりするお話しでした。個人的には主人公がどうもコウモリな感じがしてあまり好きになれませんでした。また、主人公が両陣営の重要なポジションに簡単になれすぎるので、そこにもう一工夫あればよかったかなと思いました。

レターズ/ヴァニシング 書き忘れられた存在 (電撃文庫)/旭蓑雄

 存在を言語が構築する世界で、主人公が陰謀に巻き込まれて四苦八苦するお話でした。なかなかに重厚なSF設定でお話もよく出来ているなと思う反面、この世界観が魅力的かと聞かれればうーんどうかなーと言ったところが個人的な感想でした。この世界観が好きであればその設定も読んでいてすごく楽しいのだろうと思いますが、そうでないのであれば読んでいてしんどさを感じるかなーと思ってみたりです。

オレのリベンジがヒロインを全員倒す! 3 (集英社スーパーダッシュ文庫)/八薙玉造

 ヒロインに力を奪われた主人公が最後の一人と黒幕のヒロインを倒すお話でした。黒幕は、まあやっぱりな感じで意外性はありませんでしたが、なかなかに病んだ感じが良かったと思います。ただ、前2巻と比べてリベンジ内容や主人公のゲス具合がちょっとおとなしかったので、もっとはっちゃけていたほうが良かったかなと思いました。

オレのリベンジがヒロインを全員倒す! 2 (集英社スーパーダッシュ文庫)/八薙玉造

 エロシチュ満載でお送りする二次ドリエロコメの第2巻。今回も主人公の微妙な小物振りと外道の中に僅かに存在する男気が良い感じに交じり合っておりなかなかに楽しめました。やはり何事も自粛して中途半端になるよりはやりきった方が良い結果に繋がるのかなーと思ってみたりです。

オレのリベンジがヒロインを全員倒す! (スーパーダッシュ文庫)/八薙玉造

 仲間だったヒロイン達に力を奪われた主人公が、奪われた力を取り戻すべくヒロイン達を陥れていくお話でした。主人公のゲスい小物っぷりとそれをツッコミながらも支える幼馴染の掛け合いが良く出来ており、また、お話の展開もメリハリがあり個人的にはかなり楽しめたと思います。それはさておき、主人公の復讐方法がかなりエロに偏っているところがリビドー溢れる高校生らしくて良いなと思ってみたりです。

ダブル・ロール! (2) 坂崎良太郎16歳。勇者で魔王で救世主になります! (富士見ファンタジア文庫)/左京潤

 主人公が両陣営を行ったり来たりするお話しでした。かなりかるーい感じのコメディで読みやすいのはライトノベルらしくて良かったと思います。ただ、若干ネタ切れというかおんなじことを繰り返しているような感じがするところはちょっとマイナスかなと思いました。

隠れ魔王の覇道誓界 (2) (富士見ファンタジア文庫)/秋芳草太

 魔王の転生である主人公がヒロインたちと合宿に行ったりするお話しでした。打ち切りのためか駆け足でお話をまとめに入った感じでしたが、きちんとお話が終わっていたのでそこは良かったと思います。でもやっぱりお話としてちょっと尺が足りない感じなので、せめて3巻まで出してくれたほうが嬉しいかなと思いました。なお、キャラとしては主人公のぶれないおっぱい愛がなかなか良かったと思います。

隠れ魔王の覇道誓界 (2) (富士見ファンタジア文庫)

隠れ魔王の覇道誓界 (2) (富士見ファンタジア文庫)

紅轍のクアドリガ (ファミ通文庫)/穂村元

 味方に嵌められ、殺されそうになった主人公が滅んだ王家のヒロインと王家の復興を目指すお話でした。世界観はなかなか魅力的なのですが、全体的に文表現が微妙で情景やキャラの動きがどうも分かり辛く、また主人公も肩書きの割りに弱すぎる感じがしていまいちでした。なんというかテンプレ外しはいいのですが、外した上で上手くお話を構築するまでには至ってないのかなぁと思ってみたりです。

紅轍のクアドリガ (ファミ通文庫)

紅轍のクアドリガ (ファミ通文庫)

ミライニッキ ―CURSE DIARY― (電撃文庫)/辰川光彦

 未来日記に書かれていることを回避するために主人公が四苦八苦するお話でした。お話の展開にそれほど意外性が無く、キャラの造形もちょっと形式じみている感じがして個人的にはいまいちでした。なんというか全体的に先が見えちゃってる感じで、あまりドキドキハラハラが無いのが良くないのかなーと思ってみたりです。

ミライニッキ ―CURSE DIARY― (電撃文庫)

ミライニッキ ―CURSE DIARY― (電撃文庫)

安達としまむら (3) (電撃文庫)/入間人間

 バレンタインと通して白い方が今と過去を見つめ直しつつ、黒い方が百合ロードをまっしぐらするお話でした。過去2巻よりもお話に動きがあり、また黒い方の恋しちゃってる感じの思考や行動がなかなか良かったと思います。

安達としまむら (2) (電撃文庫)/入間人間

 黒い方の主人公がどんどん白い方の主人公に惹かれていくお話でした。お話の大まかな感じは前巻同様でしたが、変わらない白い方と、どんどん挙動不審になる黒い方の対比がなかなか良かったと思います。

安達としまむら (電撃文庫)/入間人間

 二人の女子高生がだらだらと日常を過ごすうちに黒い方がほのかにデレていくお話でした。これといった事件もなく、展開もゆったりした感じで心躍るお話ではありませんでしたが、日々の積み重ねが心の微妙な変化をもたらすような感じはなかなか良かったと思います。ただ、もうすこし展開が速いほうがうれしいかなと思ってみたりです。

安達としまむら (電撃文庫)

安達としまむら (電撃文庫)

GランDKとダーティ・フェスタ (ガガガ文庫)/秀章

 底辺男子校の主人公が女子校と合同で行う学園祭のミスコンで優勝するお話でした。ストーリー展開が上手く、キャラも十分立っていて、作品のテーマもはっきりと描かれており、なかなかに良く出来たお話でした。ただ、個人的には男子校的なノリがどうも肌に合わず、作品の出来のよさの割りにあまり楽しめなかった感じです。なお、女装モノとしてはおいしいシーンも女装ならではの葛藤もあまり無いため、あまりお勧めできないかなと思います。

GランDKとダーティ・フェスタ (ガガガ文庫)

GランDKとダーティ・フェスタ (ガガガ文庫)

異世界管理人・久藤幸太郎 (電撃文庫)/鈴木鈴

 異世界の管理人を任された主人公が、問題解決を図るお話でした。主人公とヒロインの対比が上手く、またそれが事件の発端から解決までの流れにしっかりと絡んできており、なかなか見事なストーリー展開でした。キャラクターはメイン・サブともにきちんと立っているのも良かったと思います。

闇堕ち騎士がダンジョン始めました!! (2) (角川スニーカー文庫)/東亮太

 ダンジョンを経営する主人公たちが、そのダンジョン買収を機にストライキを起こしたりして再びダンジョンを取り戻すお話でした。ファンタジーのわりに世知辛い世界観がなんともいえない味になっており、楽しめたと思います。なお、お話の展開としては打ち切りが事前に決まっていたためか、やりたかったことを全部この巻にぶち込んだような作りになっており、良く言えば濃い、悪く言えば詰め込みすぎといえる内容でしたが、個人的にはお話がきちんと一段落ついていた方が中途半端になるよりもはるかに好ましいので、この展開で良かったと思います。